ス:STORMY

ブルーズバンドである事は、名前から察せられるが、STORMYは女の子2人のユニットである。ブルージイな雰囲気のある歌手となると、古今東西を問わず体に迫力のある人が多い。日本では、まりちゃんや大上さんの顔がまず浮かぶ。ところが、STORMYはどっちかと言えば華奢で可愛い普通っぽい女の子なのである。海の向こうでは、SHANNON CURFMAN辺りですか?このユニットは短命で、96年に1枚のミニアルバムを残しただけである。「STORMY」というタイトルのミニアルバムは6曲入りで、すべてカバーである。ウエストロードや妹尾ちゃんの1枚目が出た70年代から2廻りして、次の次の世代が出て来たという感じなのだ。ミニアルバム発売当時、地元のU局の深夜枠で所属レコード会社のプロモーション番組があり、そこで観たライブの映像に「おお〜」となった。ボーカルとギタリストの二人共、体全体からブルーズへの愛情をまき散らしているのが伝わってくる。それに、カッコイイ!前述の70年代半ばに訪れた第1次ブルーズブームの新鮮な興奮がまさにそこにあったのだ。アルバム「STORMY」には、たぶん彼女達のフエバリットアーテストなんだろう Koko Taylorや BonnieRaitt などのブルーズウーマンのナンバーが収められており、そのプレイも微笑ましい。僕のオキニトラックは、2曲目のバラード「Two Steps From The Blues」で、立原の素直な歌い方がSTORMYの魅力を存分に表現している。「I’m Ready」や「Stagger Lee」は、ライブで聞きたかった。



残念ながら、ライブを観る機会なくSTORMYは解散してしまったが、いつだったか日比谷野音での「BluesCarnival」で、ギターの静沢真紀ちゃんが司会のアシスタントで出ていたのを観た。(可愛いかったです。)二人は、その後それぞれソロアルバムを出している。ボーカルの立原りょうの「STAND」はロックのカバー集で、この人ホントはこんなのをやりたかったんだなと思わせる選曲だった。ステッペンウルフの「SOOKIE SOOKIE」なんかSEXYでいい味だけど、やっぱカバーはブルーズでないとその人のオリジナリテイは表現しずらいように感じた。ブルーズは、シンプルな素材だけに、料理のし甲斐があると再確認した次第です。。静沢真紀のソロアルバム「MAXIMUM MEETING」は、タイトル通りセッションっぽいギターアルバムだけれど、何かイマイチの印象。塩次伸二の弟子として、シンちゃんの影響は感じるが、バリバリシカゴの100%ブルーズギターより、控えた彼女のプレイの方が僕は好きです。(ゴメン!好みの問題か!)STORMYは、もう再結成しないんだろうか?ブームが去った後も、ライブハウスで今日まで細々と歌い続けて来たホトケ氏のような先輩もいる。今夜も何処かの店で歌い続けられている事が、ブルーズという音楽の供養になると思う。何処かでSTORMY、またやってください。待ってます。

2003年2月 YASU    

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左り馬