漂月記
| 02/1月deYASU |
1月1日の夕闇迫る銀座4丁目、ウインドウ越しに見上げる和光の時計。銀座三越の1Fの入口付近で、翌2日から始まる催事の準備をしながら1年が始まった。実際は、新京極誓願寺で「除夜の鐘」のお手伝いをしている時に、もう年は変わっていたのだが、1日に東京で仕事をしていると、何かそれも昔の事のように思ってしまう。仕事が終わって夜の9時、ホテルに近い御徒町にある馴染みのトンカツ屋さんが元旦から開いてた。ラッキー!ロースカツに豚汁そして生ビールと定番メニューで1年がスタート。閉まる直前に滑り込んで<カツ>と、今年はこれで行きたいもんです。 1月4日には、浅草の観音様をお参りして、浅草演芸ホールに呼び込みの声を聞きに行く。これが、私が感ずるお江戸の正月気分。呼び込みに志ん朝の名前が出ないのにちょっと淋しく、何年か前にはここで「お正月ですから…」と志ん朝の踊り(奴さん)を観て、大変得した気分になったな〜としんみり。老舗の料理屋に列を作る人や、今日ばかりはホワイトカラーもちらほらする居酒屋の軒先(煮込みがうまそう)を眺めながら、いいお天気に今日ばかりは天国のような町を後に、いざ東京ドームへ。 新日本プロレスには、何度ガッカリした事か!それは、両手両足折っても足らないぐらいです。しかし、時にすごいテンシヨンが会場中を包む時があって、それでまた5年は通ってしまうという悪女のような団体です。私がライブで観たプロレスの観客のテンションの高さベスト3は、1位:Uインターとの全面対抗戦(東京ドーム)2位:前田VS藤波(大阪城ホール)3位:橋本・永田VS三沢・秋山(両国国技館 但しZERO ONEの興行)でいずれも団体の威信を賭けた戦いでした。この日の秋山VS永田は、素晴らしい内容の試合でしたが、交流戦の印象が終始つきまとい、それが会場のテンシヨンを押さえていたかのようでもあった。もし、大晦日に永田がミルコに勝って、この試合に望んだら<最強王決定戦>のような緊迫感(つまり永田は、どうしても負けられない立場で試合に望む事になる)が生まれたのでは?とたらればしながら観ていたら、どうも乗れなかった。健介VS小川は、コメントする気にもなりません。あれで暴動にならないのは、あの試合がメインでなかったからでしょうが、今の観客はおとなしいな〜。中西が、海賊男のように見えて、気の毒でした。 |
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| 1月31日には、大阪は道頓堀にある「松竹芸能」唯一の常設寄席「浪速座」最後の日。私の漫才の相方TKさんと共に、法善寺下の「ミューヘン」で下ごしらえの後、最後を見届けに参りましたが、そこには何と入場を待つ長蛇の列。しかし、札止めと言いながら、立見をどんどん入れる昔の興行スタイル復活?のおかげで、どうにか入場に成功。第2部の頭から中入りまでを観る事が出来ました。アメザリ・ますおか・はるかかなた・レッツゴー3匹・いとしこいし・春団治・フラワーショウと、ここまででも新旧取り混ぜての超豪華なラインアップ。なかでも、「いとこい」先生の漫才を生で観られてよかった。とくに、この出番は出来が良かったです。適度な老人ボケが痛々しくないのが、この先生達のスマートな所で、「いとこいは 老いてさわやか つつましく」と一句失礼します。しかし、浪速座にいちばん似合う芸人さんは「フラワーショウ」でしょう。2人になって、進行する真ん中の人がいなくなった分、2人よく助け合い観客をいじりながら、ばらさんの顔の事だけでよー持たす。歌も1曲ずつ歌って、寄席の「お賑やかな(ここは、6代目松鶴の口調で)」部分を担当する。おなじみ「道頓堀行進曲」の替え歌のテーマソングも朗らかに、「あ〜楽しかったと…」と家路につかせてくれる音楽ショウ。本舞台も営業も旅回りも変わらずにこなしてきた自信に裏打ちされた芸人さんの舞台は、堂々として美しい。ギブソンの上等そうなギターも、ピカピカ光ってきれいでした。 |
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