漂月記
| 03/1月deYASU |
| 元旦は晴れの確率が高いですね。昨年は、元旦から東京で仕事でしたが、今年は京都で大谷さんへご先祖の墓参りに行って参りました。お墓に続く陽のあたる冬の坂道を登ると、私的にはお正月気分がします。さて、ここ何年になるのか、元旦の朝目覚めて最初に目に飛び込むのは、年賀状ではなく、8チャンネルのお笑い番組です。5分程度の短い出番で、ベテランも若手も消費材の如く次々と出てきます。何年か前には、明らかにテレビのスタジオ撮りに不慣れな様子だったあした順子・ひろし師匠も、最近は好調です。僕は、ひろしさんの「よせよー」という突っ込みがすごく好きですね。3日のお昼には、NHKでこれも恒例の寄席中継がありますが、たまたま観てしまったのが圓歌師匠の「中沢家の人々」。おもしろかったですね。東京の寄席では、こういう人を爆笑王と呼ぶのでしょう。毎日同じネタなのかも知れませんが、老人の生態をおもしろおかしく表現しながら、汚くならないのはさすがです。ぜひ、寄席で観てみたいものです。 |
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| そこで急に生の寄席で初笑いしたくなり、行ってしまいましたサンケイホールの「米朝一門会」。毎年、この時期は「米朝独演会」でしたが、昨年より一歩引いたスタンスになった米朝さんの意向により、一門会のスタイルになったようです。つまり、一席だけ中入り前に演じる訳です。僕が観た3日の「抜け雀」は、上等でした。品があるというか洒落た小品だなという印象が残りました。小田原の宿が舞台なので、江戸落語が元なのでしょうか?小田原の宿屋の夫婦が大阪弁なのは、ご愛嬌です。あ〜もうちょっと聞きたいな〜で引っ込むのが、晩年の粋という感じでいいと思います。米朝師匠、ますますのご健勝をお祈りします。他のメンバーは、む雀、小米朝、文我、雀松、朝太郎(手品)、雀三郎、南光といったところですが、米朝一門はみんな達者です。いつまでも達者にならないのが持ち味の朝太郎兄(失礼!)もおられますが、手堅い中にも皆それぞれの個性が出て来ました。トリのべかちゃん(南光師匠)は「阿弥陀池」の一席。さすがです。べかこの時代から、その愛嬌と誇張のおもしろさ(「え〜え〜」に師匠の影響もアリ)、そして決して噛まない歯切れの良さは心地よく、30年前によく通った金比羅さんの一門会でも人気者でした。僕より少し先輩でしょうが、べかちゃんにはいつまでも上方落語界の若大将として頑張って欲しいと思います。そして今回の大発見や〜!は、む雀です。「稽古屋」での踊りのお師匠さんの身のこなし、ええな〜と思っていたら本人も踊りのお師匠さんとの事。歳を重ねると、女性を演じる時の艶っぽさがもっと出ると思います。文枝師匠の後継は、この人でしょう。品がある噺家は、上方には少ないですが、その数少ない一人になると思います。あと、この日出番がなかったですが、僕と堀川高校同級生の都丸師匠も、昨年の25日連続落語会でさらに大きくなったと思います。彼は、男性の酒飲みを演じると、豪快でおもしろいです。「二番煎じ」なんかいいですね。応援しています。米朝一門は、筆頭弟子の枝雀さんの急逝により、弟子・孫弟子・曾孫弟子に至るまで、米朝フアミリーという感じで、米朝さんの書生っぽい探求心が弟子の隅々にまで伝わっていると思います。昨年NHKで放映されたドキュメンタリーで、雀々が米朝師匠に稽古をつけてもらっているシーンがあり、驚きました。雀々の落語も聞いてみたいものです。そして、一度も生で観た事のない吉朝。「吉朝に聞け」より「吉朝を聞け」でしょう。今年も寄席見物は楽しみです。 |
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