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漂月記

03/3月deYASU
三条通りと御幸町通りが注目されて久しいが、その通りの角にあった毎日新聞京都支局ビルは、その古めかしい建物のままに、アート・コンプレックスという施設に変わった。地階のアンデパダンというカフエは、お気楽度高しでいい感じです。4階の講堂は、多目的ホールになっていろいろな催しが行われているが、今日はキュピキュピのライブパフオーマンス「Kyupi Kyupi Grand Kayo Show Super Mega Hits」です。昔、お茶の堀先生の出版記念パーテイで行った以来です。新聞でライブの告知を知った日には、もう立見チケットのみしか残ってなく、京都での彼等の人気はスゴイもんです。このライブは、続いて行われるヨーロッパ公演の予行演習を兼ねた有料公開リハーサルか?。ホールに入ると、壁には石橋義正のPOPな映像が繰り返し流されている。ビールの売り子もおり、全体にリラックスムード。特別席は、オードブルにワイン付きのテーブル席でデイナーショウ仕様です。さて、はじめて体験する生キュピキュピは、ボーカルの女性の存在感がすべてという感じで、うまいとは思いますが「夢見るシヤンソン人形」から浅川マキの「かもめ」まで、カバーも昭和歌謡の路側帯という微妙な線。生演奏の楽団は、バイオリン主体の編成でレトロに歌をサポート。後ろのダンサーも新世界のゴー・キャッツというより、気志団のダンサーに近いダサい味わい。では、何がいいのかとと言われれば、場のキッチュ感なんだろう。芸術という上昇志向でもなく、芸能という開き直りでもなく、本業の余技のつもりが、それが廻りの人にとってイチバン受けてしまった戸惑いをそのままショウに構成したような感じ。だからたぶん、石橋氏はもちろんの事、キュピキュピに関わる人達自身が飽きてしまうような公演回数は出来ない種類のパフオーマンスなんだろう。それで、思い出すのは僕の大学時代、歌舞伎舞踊研究会で学園祭の最終日に1回だけ上演したIひばりショウだ。Iさんという女形の先輩が熱烈なひばりフアンなのに目をつけたY先輩が構成演出した、まさに手作りのIさんだけが出演するワンマンレビューである。大学の近所のおばちゃんに固定フアンまでついたこのIひばりショウ、Iさんや一部スタッフが客より楽しんでいた事が、今回のキュピキュピに似ているなと、ふと思い出した次第です。ある曲の出だしの部分の演出のために屋形船まで作り、花道からIさんを乗せて歌いながら登場させた時のY先輩の嬉しそうな顔は忘れられません。本来、歌舞伎の名台詞の実演や化粧の仕方など自分たちの部活動を紹介する目的のステージで、レビューショーを1回だけ公演する。そのための大道具作りで、前日は教室の床で寝るはめになっても、参加した者としては楽しかったですね。とにかく、僕の芸能観の原点はIひばりショウにある事を再認識しました。



今月はストーンズにも行きましたが、ミック&キースよりケン&ユカリという事で、大阪は千日前サンで開催の「新キャバレー・ナイト・フイーバー2003」です。事前にO君と通常営業のサンにも赴き、下見も聞き込み?も完了済みですが、会場は昔のキャバレーのままですからハコはでかいです。椅子は動かせないのでソフアのボックス席がステージを半円型に取り巻く場内。ステージ前にはもちろんダンスフロアがあり、整理券順に並んで入場するともうDJジョーとヒグチの廻すレコードにノリノリの人達もチラホラ。文句なしの超満員札止めの盛況です。W君の機転で立見席からボックスへ移動して、ビールで乾杯。直前に法善寺近くのミューヘンにてオダがあがっておりましたので、1番目に登場のバーレスクエンジンは、半分眠っておりました。遠くで<GO!GO!バーレスク>の声はしておりましたが…。眠りが醒めたのは、バンドのセッテイング変えのDJタイムのキャロル特集。大きな音と踊る人達の中で聞くキャロルは最高!甘い永ちゃんのメロとジョニーの甘い声、そのどちらが欠けてもキャロルはダメ。「ルイジアンナ」で盛り上がり、続けて即「フアンキー・モンキー・ベイビー」のイントロに挙がる歓声。わかってるね、DJ!という感じで、もう会場はご機嫌さんです。そして、CKB登場。本日の会場の雰囲気には、「タイガー&ドラゴン」がピタリでした。ネオ演歌とも言える濃い曲調。キャバレーの通常営業の日にステージで剣さんが歌っても、この曲なら客のオッチャン達も<ええど!ええど!>と言ってくれるのではないかと思える位、歌謡曲としても名曲である。「女のみち」「バス・ストップ」に続け、「タイガー&ドラゴン」なんちゃって。最後は、本日の主役が登場。SEのヴアン・マッコイ「ハッスル」が流れメンバーが現れるとえらい騒ぎで、フロアの酔客に警備なしの状況ではどうかいなかと思ったけど、そこはユカリ姐さんのペシャリでうまくコントロール。こってり味で、お腹いっぱいになるけど、後味さっぱりの大西ユカリと新世界。今日は、朝日放送ラジオの番組「大西ユカリのハッスル歌謡曲」とのカラミもあり、懐かしの超名曲「ABCヤングリクエストのテーマ」まで歌われた。ますます安定度を増し客の魂を揺らすグルーヴを出し続ける新世界と可愛いゴー・キャッツ、汗をかきかきのMCが味わいのマンボさんと、大西ユカリと新世界は、今や至福の時間を体験出来るおすすめの大阪名物となった。では、CKBは?もちろん、イヨコハマ名物じゃん。イイネ!
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左り馬