漂月記
| 02/8月deYASU |
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甲子園に野球を観に行ったのは、ジヤイアンツV9の瞬間を目撃して以来ですので、約30年ぶりになりますが、私も自分の子供と一緒に野球場に行く年頃になったという訳です。カークランドのバットが空を切り、シーズン最終戦で優勝を逃すというショックな体験(この時、私は東京から馳せ参じたのだった)が、今でもこころに深く刻まれている悲しい阪神フアンとしては、甲子園ではイーグルスもサザンも楽しめません。(そんな訳ないか?)そんな私が、久しぶりに球場に足を運んで驚いたのは、女性客の増加とガラの悪いオッサン客激減の現実。昔は、コーチャーズボックスに居る相手チームのコーチの名をひつこく呼び続け、コーチが振り返ったら「アホ、前向いて仕事せえ!」と無茶言うオッサンがたくさんおったんですが、あの片岡(この日もチャンスに凡退続き)にさえ、「片岡さん、頑張って!」の黄色い声(この表現も古いね)ですから…「ちょっと待って〜な、野球場は、男の世界ちゃうのん。」と言いたくなる。何せ私の子供時分は、親の嗜好によりナンバは大阪球場でパ・リーグ(南海ホークス)ばっかりでしたが、何かうさんくさい(今から思えば、寅さんみたいな気楽なオッサンばかりが集まっていたのだろう)世界が、急勾配の観客席には確かに存在していて、しょうもないヤジもまた楽しかった。この夜、ヤクルト相手に延長戦と粘る(決められない)阪神タイガースを、10時過ぎても応援し続ける平成のフアンに胸の中で手を合わせ、球場を後にしました。 |
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| そして、メトロです。京都には昔「ベラミ」「メトロ」などのグランドキャバレーがありましたが、川端丸太町の現メトロは、昨今の発音によるところのクラブです。しかし、そのラインアップからは、70年代より続くサブカル都市京都伝来の奥深さが読み取れ、私もたま〜に足を運びます。今宵は、<スイカ・ナイト>でパンチ・ジャンプ・エレキ!と来たもんだ。目玉は、ユカリねえさんですが、レコード屋で見かけて以来気になっていた野村麻紀が出演。さらに、昭和歌謡テイストを昭和からやっていたバンちゃんも…という事で、開場の9時に勇んで行きましたが、ユルイ人出にカックンと!取りあえずビールと食べ放題のスイカを頂戴しながら待っていると、10時すぎに、後期GSテイストのサイクロンズが登場。オリジナルの楽曲は、なかなかええです。気がついたのは、演奏のビート感が今の人の感覚だというあたりまえの事実。そう言えば、DJタイム(この表現は、適切なのか?)でかかったベンチャーズも少し回転数を早めていたような気がして、そう時代はせわしなくなっているんだと実感。バンちゃんは、ようやく時代の一部分が彼に追いついたという事で、嬉しい限りです。 |
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| そして、野村麻紀が独りギターを抱えて登場。浅川マキ・藤圭子・中島みゆきなど…彼女を紹介する時には、例えられる先達がいるだろうが、私は中山ラビをいちばんに思い浮かべた。もちろん、彼女自身のオリジナリテイも強烈だ。しかし、2002年の感覚では到底ついていけない種類の音楽である事も事実で、ケンさんやユカリねえさんのような(本人たちの思惑は別にして)批評性のある昭和へのアプローチではなく、もっと天然(それならそれで恐ろしいが…)な時代の遡り方に驚く。しゃべりが下手なのか、まだステージに慣れていないのか、訥々としたMCと力強い歌声のギャップにもインパクトがある。とにかく、後になってじわじわハマる(そして私もCD「南国の女」を買った。)恐い歌手である。この日のライブで、確か「セントラル」と紹介された曲や代表曲「カモメ」には、美空ひばりの「港町13番地」のニュアンスが存在する。CDでは、「街角チュルリラ」や「月の輪ぐま」がそんな感じの曲だ。歌詞がと言うよりも、曲全体のニュアンスが「港町13番地」のマドロス酒場に代表される(少なくとも私には、アキラが出て来そうな)非現実な空間を創出させる。CDのクレジットには、懐かしや奥村ヒデマロ氏の名前もProduce & Directionの項にクレジットされていて嬉しくなりましたが、野村麻紀は、私などの世代が懐かしがるような枠を超えて、ナウなヤングの間でブレイクして欲しい逸材であると、心から思っています。 |
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| 大西ユカリと新世界が登場したのは、何と午前1時すぎで、ここはNYか!と突っ込みたくなりますが、客は元気で満員になって来ました。まあ、クラブの時間はかく流れるものなんでしょう。(コンサート形式のライブハウスとは、明らかに一線があるなと痛感した次第。)ユカリねえさん達の演奏は、バナナホールの時に比べて明らかにラフでしたが、会場の雰囲気により一気に最後まで楽しめました。「恋の季節」のカバーは、客をいらえるハコならではの楽しさで、前列はカラオケ道場と化しておりました。ベーシストが、終始パイプをくゆらせドナルド・ダック・ダン状態のせいか、「 GOTTA! GOTTA! 」と、いつになくスタックスなテイストのユカリねえさんも素敵でした。そして、「Thank You Thank
You 三球 三振 バッターアウト!」の新ネタにも感謝!メロンも揺れる?ステキな<スイカナイト>でした。 |
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| 8月は、「24時間テレビ」というTV番組があって、私は京都会場に於いて、商店街サイドの企画および現場監督を何年もやっているのですが、昨年・今年と京都会場のイベントステージに、ノーギャラで東京からやって来てくれるアーテイストがいます。その名は、馬場俊英。今年もギターの弾き語りで何曲か歌ってくれました。馬場さんは、去年の「フクロウの唄」に続き、今年も「鴨川」というアルバムが出ましたが、それを記念して30日に都雅都雅でライブがありました。私は、バンドスタイルでの馬場さんが好きで、大きな(体の)立ち姿とバックの音に負けない力強いボーカルは馬場さんの最高の武器だと思っているので、この日のスタイルはロックっぽくでよかったと思います。長年のバンド仲間(首藤高広g・金森佳郎b・石川英一ds)との息もピッタリ。首藤氏のバッキングボーカルが入るだけで、曲のスケールが拡がります。「冷蔵庫に伝言」も生まれ変わってピカピカの曲になりました。弾き語りも、バンドサウンドの後だと生きる。ラストの「鴨川・アコーステイックバージヨン」もナイス!と誉めてばかりですが、私は、温かいフアンの輪から抜け出して、大海に泳ぎ出す馬場っちの姿が早く見たいす!新しいアルバムの曲では、「陽炎」が、1枚目「もうすぐゴング」の頃の素直なメロデイラインでいいね。歌詞も瑞々しいです。<いつの間にか通りすぎた場所や
知らないうちに歩き終えてしまった道 悔しくて泣いた夜 いくつかの場面はまだ
この胸の片隅で 苦しいとき 辛いとき そっと僕を勇気づける…>馬場俊英のニューアルバム「鴨川」、聞いた事がない人は、ぜひ一度聞いてください。熱烈推薦!! |
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