2011年5月の記録と記憶

2011年5月の記録と記憶

今月は、写真の説明から。5月2日BRIGHTのライブが「都雅都雅」であり、私も参加しましたが、その日の深夜にA&RのYさん、マネージャーのIさん、そしておなじみIくんと待ち合わせて、丸太町のクラブ「メトロ」に行きました。 1時頃到着するとモラトリムのH子そして出番の終わった吉田省念くんが、路上で涼んでおりました。会場内の熱気が想像出来ます。 お目当ての奇妙礼太郎とトラベルスイング楽団の出番が2時30分との事で、まずはビールと「メトロ」内に入ると、クボタタケシのDJタイムでした。 なんと我々が入った途端にフィッシュマンズ「いかれたBABY」が流れてビックリ!90年代前半のフィッシュマンズのDだったYさんと顔を見合わせました。 その後も、斉藤和義「歩いて帰ろう」とかナイスな選曲でノリノリになりました。場内盛り上がったところで、2時半を廻って奇妙くん登場。 予想通りかなりご機嫌さんな状態で、前方の女性客に「俺に酒くれへん奴は、みんなブスや!」などと悪態をついておりました。 後方で並んで観ていたH子の「今日の奇妙くん、演奏雑やけど、カワイイ!」が素直な感想でしょう。 3時半頃に会場の外に出た時には私はヘトヘトでしたが、若手?の皆さんは元気で、写真は「メトロ」入口での記念撮影です。 翌日は「夜想」での、モラトリムの1周年記念イベントで、ロックンロールバンドのまねはねを観ました。

恒例の服部緑地野外音楽堂の「春一番」、奥村ヒデマロ企画のブルーズタイムがラインアップされている日に行きました。 春一が95年に再開してからほぼ毎年通っていますが、今年はあべちゃんこと阿部登氏が天に召されて、いつもの雰囲気と微妙に違う感じ。会場に睨みを効かす役割を、フータこと福岡風太氏が一人でしているのを見るのが、ちと辛い気持ちでした。

色々な人が色々な所で「東日本大震災復興支援」のチャリティーイベントをやってますが、これもその一つで、木屋町の「ビリー」という店のチャリティーイベントにバンビーノが出演しました。 この日は、グルーヴあんちゃんのDJ(「哀愁トゥナイト」にびっくり!)や松井くんと上田くんの演奏とゆるいトークもいい感じで楽しみましたが、 お目当てはバンビーノ、バンちゃん(バンヒロシ)が今メインでやっている4人組のバンドです。オールスタンディングの会場でのバンビーノは久しぶりでしたが、 やはり踊りながら聴くと楽しさ倍増で、バンビーノは最高のパーティーバンドでもあります。 「ソウル・ストラット」から始まり「恋がバンバン」で終わる最近お決まりの選曲ですが、イヴちゃんをフイーチュアしたメロウな「雨に微笑みを」がアクセントになっています。 アンコールでの「上を向いて歩こう」は、バンちゃん的にはチャリティーイベント仕様ですが、浜田光夫主演の日活青春映画のエンディングのようでもあります。

その日活青春映画で思い出しましたが、日活は1971年の夏に一般映画の製作を中断、11月から成人映画の量産を開始しました。日活ロマンポルノという名のプログラムピクチュア群です。 翌72年に警視庁に摘発され、日活ロマンポルノ裁判に発展(後に勝訴)しましたが、それもあり反体制的な作風が当時の若者に支持されました。 公開直後に摘発された作品「ラブハンター・恋の狩人」が九条シネヌーヴオの回顧上映「日活ロマンポルノ名作選」で上映されていたので、観に行きました。 監督は、この作品がデビュー作の山口清一郎、主演はロマンポルノ2作目の田中真理。山口監督の作品は初見ですが、非常にオーソドックスな作風に驚きました。 当時先鋭的な発言の印象が強かった山口監督ですが、未だ女優としてはあどけない表情の田中真理の撮り方など、 それこそ60年代の日活青春映画そのもので微笑ましい限りです。成人映画としては、エロティック度も合格点で佳作だと思いました。 もう1本続けて観た村川透監督伊佐山ひろ子主演の「白い指の戯れ」は、当時非常に評価された作品で私も公開当時(72年)観ましたが、 驚いたのはラストの荒木一郎のストップモーション以外はすべて記憶から消えていたという事実で、少しショックでした。 ビデオが劣化する以上に記憶は無くなっているという事です。しかし、モノは考えようで初めて観るように楽しめるという利点もありますね。 この日観た2作品共に神代辰巳が脚本に参加していますが、時代の気分(シラケた感じ)という点で「白い指の戯れ」はうまく描かれています。 でも、エロティック度はゼロです。3本鑑賞券を購入したので、6月に入ってもう1本。 期待せずに観た藤井克彦監督谷ナオミ主演の「残酷黒薔薇私刑」(75年)は、江角英明、高橋明など男優陣の熱演もありなかなかの力作で、 当時の平均レベルの高さを改めて思い知りました。失礼ながら、藤井監督の作品は初見でした。 72年〜76年の5年間、当時アジテーターでもあった「キネマ旬報」誌上で持ち上げられていた監督(神代辰巳・田中登・曽根中生など)の作品以外は如何に観ていなかったかと、今さら反省です。

映画は、午前10時の映画祭で「サウンド・オブ・ミュージック」「フィールド・オブ・ドリームス」「フォロー・ミー」と観ました。 それぞれ言いたい事はいっぱいありますが、次に進みます。昨年京都造形芸術大学映画祭で観た「SRサイタマノラッパー」の入江悠監督の新作「ロックンロールは鳴り止まない」が、 みなみ会館で公開されたので、早速観に行きました。話題のバンド「神聖かまってちゃん」のライブシーンをクライマックスとして、 そこに至る3つの物語が同時進行するというストーリーです。ラスト「神聖かまってちゃん」のステージが始まる時の高揚感は、 だるい感じで進行する3つの物語が交わり爆発して昇華するような映画的興奮があります。埼玉県の小さな町を舞台に展開する<SR>での東京に出て行く女の子を駅近くで見送るシーンとか、 <R&R>での将棋道場のシーンなど撮り方がオーソドックスで、安心して観ていられる映画を撮るという印象が強い入江監督ですが、 なんか映画の呼吸法を知ってるなという感じです。森田芳光監督の8mm作品「ライブイン茅ヶ崎」を観た時に感じた<解き放たれるような開放感>を入江監督の作品からも感じます。 私的に大注目で、是非入江監督をゲストに呼んでの上映会を今秋には企画したいです。

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